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平成27年度 インターンシップ活動報告

 

平成2789月は神戸大学2回生1名で活動しました。

 

<はじめに>

 わたしは子供をとりまく問題について勉強したくてインターンに参加しました。太田議員事務所では色々な施設を訪問し、たくさん勉強させて頂きました。その中で印象に残った活動を紹介します。

 

<子育て支援センターカンガルーの森>

 カンガルーの森は、一見は明るいイメージ(プレイルーム、調理実習などで親子の交流が出来る)がある。しかし一番大きな仕事はもっと暗くて大変な仕事である。実は上の階では虐待問題、発達障害の相談などを受けているのだ。また、こんにちは赤ちゃんといって、赤ちゃんが生まれたら家を訪問する事業があるのだが、これもこれから子育てを頑張る親のサポートと同時に、実はそこで虐待のリスクもチェックしている。午後に見学した保健所でも、検診のときにプレイスペースで遊んでいる子どもたちを見て、もし発達に問題がありそうだったり、あざがあって虐待が疑われたりすればそっと親を呼んで話を聞くこともあるそうだ。このように一見明るい取り組みに見えても真の目的はもっと重たい問題の発見、解決である。これは親からも警戒されることが少ないし、プレイルームにふらっと遊びに来た親が偶然相談をすることもある。

虐待は、起ってからでは遅い。起こる前の予防が絶対に大切だ。私自身はまだ経験がないが、本や周りの人の体験談から、どんな親でも子育て中に子供がかわいく見えなくなってしまうことはあるはずだと思う。その時に自分でたちなおれるか、まわりからのサポートがどれだけあるかがカギになる。カンガルーの森のような施設はそんなサポートをするところだと思う。たとえばプレイルームで親同士でのおしゃべりの中で「あ、この人もそうなんだ」と安心できることもあるだろう。悩みを抱えていれば、心理士や保育士の方が親身になって話を聞いてくれる。地域間の交流が薄れてきている今、このような施設が必要である。(812日)

<教育センター>

 教育センターでは心理的要因で学校へ行けない子どもたちのためのエスペランサーという教室についての話、教育センターの教員指導の話を聞いた。エスペランサーでは、子どもたちの学校復帰を目標としており、自分の気持ちを発信する力、他者とうまくコミュニケーションを取る力が付けられるような取り組みをしている。学校で人間関係がうまくいかない子どもたちがそこで自信をつけられるのだとわかった。しかし、小さい頃から心に傷を負ってしまうことはその子たちのその後の人生がとても心配である。卒業後の追跡などはできないらしく、場所や時間の関係でエスペランサーができることには限界がある。しかし、ほかにも学校内やその他の施設などでもサポートはある。ひとつの施設に丸投げせず、それぞれができることに真剣に取り組むこと、そして、連携することが大切だ。(813日)

 

<臨時保育所>

 保育園では、子どもを預けに来る親たちは「ごめんね」という罪悪感を持ってくる人もいるらしい。しかし、「行ってくるね!!楽しく遊んでてね!」と明るく別れた方が子どもも安心できる。保育園に預けることは他の子どもたちと接し、社会性を身につけることにもなる。しかしお母さんたちが罪悪感を抱いてしまうのは、昔からの母親は育児をするというイメージと、最近の女性の社会進出と共働きせざるを得ない経済的問題が同時に存在しているからだと思う。(813日)

 

<市バス営業所見学>

 営業所に行く前に、市バスのホームページを見ていたら、気になることや質問がいろいろ思いついた。高齢者運賃無料については、対象者の人数の把握、子どもでも半額負担しているのに、お年寄りはタダで良いのか、財政的にもつのかなどの課題が浮かんだ。ほかに、ベビーカーの使用は市バス側として許可しているが、それを他の利用者が理解することはまだまだこれからだという。車内のアナウンスや標識がいると思った。もたもたして他の人に迷惑をかけまいと、バスが停留所に着く前に立ち上がって、転倒してしまうお年寄りが多いらしく、これについても周りの人の理解が必要。たくさん課題が見つかり、ただの社会見学よりも一歩進んだ視察が出来たと感じた。(9月1日)

<如是中学校>

授業を見学して回ったが、中には反発して寝ている子もいた。しかし校長先生がくすぐるようにして起こすと、少し笑いながら起きて、かわいいと思った。しかし私の考えが及ばなかったのは、親のことだ。親が教育を先生任せにして、先生が厳しく怒ると文句を言ってくる親がいる。本来家庭教育でするべきことが学校に求められ、教職員の仕事が増えているのが問題だ。親の指導から必要ということを太田議員と校長先生が話されていて、私になかった視点だと思った。

授業では、いろいろな子がいる。反発している子、分からないまま流れている子、すぐ理解できる子。時間も限られているので全員を見ながら授業を進めるのはとても難しい。ますます先生をめざしている友人を尊敬した。(9月8日)

<維新の会 講演会と感謝祭>

講演会には一般市民の方々から議員、市長さんまで色々な方が来られた。その中で失礼のないように、かつ手際よく受付をするのが難しかった。わたしはいつも忙しい時にパニックになってしまうので心配だったが、手分けして仕事を無事終えることができた。来場者の名前の聞き方をいつも迷った。敬語の勉強と経験が必要だと思った。

維新の会感謝祭では、大勢の方が橋下さんのお話を聞きに来られており、わたしも聴衆の拍手歓声にのまれて聞き入っていた。人を惹きつける力があると感じた。たしかにやり方は強引と一部の人から言われているが、そのくらいインパクトがあって、人々を引っ張っていく力がないといけないのだ。(9月15日)

 

<おわりに>

 2か月間のインターンの間、本当にたくさんのことをさせて頂きました。太田議員事務所ではポスティングや事務作業だけでなく、施設に行ったり役所の方からお話を聞いたりして“学生として“いろいろな生き方を学ぶことができました。施設訪問以外でも太田議員よりたくさんの話を聞いて新しい考え方を得ることが出来ました。普段経験できないことを一気に経験した2ヶ月間でした。