平成31年度インターン活動報告 2.3月

 

 

 

高槻市消防署本部で消防署内と消防車を見学させていただきました。以前から消防署に対して怖い印象をもっていたのですが、担当の職員の方、行く先々の部署の方々が丁寧に話してくだったり対応してくださったので今回の見学で消防署を少し身近に感じることができるようになったと思います。

 最初に、指令調査課を見学しました。こちらは普段一般の市民は立ち入ることができない場所で、普段見られない様子を見ることができました。消防署に通報が入ると二人体制で対応されていました。一人が情報を聞いて、もう一人は出動要請をされていました。

 次に色々な消防車の見学をしました。消防車は特別仕様の車なので非常に高額です。高いものでは億を超える金額で、高額な器具もたくさん積んであります。

 最近、テロ対策として化学薬品に対する防護服などの対策措置がとられていたり、外国人移住者や旅行者の増加に伴い、消防署の通訳会社と連携し、外国の方からの通報の際に対応していくということを知り、まだ高槻では外国の方からの通報は1件だけだということでしたが、社会の変化にすぐに対応して活動されていることを知ることができました。

 高槻市消防署本部は免震構造の建物で、地下1階には特別な基盤があり、それを見ることができました。災害時、消防署は中心的な役割を果たすため消防署の損壊を防ぐことが重要であることから最新の免震構造の建物となったそうです。

 最後にはしご車に乗せていただきました。消防士の方々が着られている服、ヘルメット、その他の荷物が重く、こんなに歩きにくいんだとびっくりしました。はしご車は下から見ていても高いと思いましたが、乗ってみると同じ高さのビルから窓を見るのとは違って、周囲が柵で囲まれているだけという状態は想像以上に怖いと思いました。

 消防署は普段行く機会もなく、実際に施設を見学する機会もないので今回、見学できたことで消防を通して社会の仕組みを考える機会となりとても勉強になりました。

                                                                        (神戸女学院大学2年 Y.N)

 

 

 

交通部見学

 

 市営バスの運営について説明をしていただいた後、実際にバスの運転手さんの一日を体験させてもらったり、車庫での車両点検の様子をみせていただいたりした。市営バスの運営については、公営企業として、赤字路線も運行を続けて市民の生活を守っていることが印象に残った。大阪市では、公営バスが民営化されて大阪シティバスとなったように、公営バスはかなり少なくなっている。今回話を聞いたところ、高槻市営バスは、2つの黒字路線がその他の赤字路線をまかなっている状況とのことであり、公営バスだからこそ、赤字路線を維持することが可能となる一方、今後も黒字経営を続けていくためには、すべての路線を運行し続けるのは難しいと思う。

 市民がバスを利用しやすくなるように、70歳以上の方が無料で乗車できるようにしたり、車内や駅に分かりやすい案内掲示を設置していることが分かった。バス停のネーミングライツを活用するなど、黒字経営を維持するための取り組みも行われている、とのことだった。

 運転手さんの一日は、栄養ドリンクに含まれるアルコールにも反応するほどの呼気検査にはじまり、乗務する前には時計の針を秒単位で合わせ、金づちでタイヤを叩いて音をきくことでタイヤの点検をするなど、安全で正確な運行のための工夫がされていることが感じられた。

                                                                (大阪市立大学A.O

 

 

 

高槻城見学

 

 土に埋もれてしまうくらいの昔の人々の暮らしにはロマンがある。私達が見学した高槻城は16世紀末に城としての基礎が立てられ、かなり大きな城下町も作られた。当時使用された「障子掘り」という技術が後の戦国時代、兵の侵入を防いでいる。このような古城の特徴が発掘され、構造まで知られるには役所の尽力や市民の同意が不可欠だった。元は高槻城跡は城主でキリシタン大名の高山右近以前の堀跡が見つからなければ埋め立てられる予定だったと聞く。だが今回のように学術的に未来に残すべき遺産が見つかった場合は個人がお金を出すか市が市民の同意を得て、税金で発掘する業者を雇うようだ。聞いた費用はかなり莫大で、ほぼ人件費だそうだ。ちなみに高槻城発掘の資金源は市からで、見学に行った時は堀の手入れや、柱の穴の痕跡から当時の部屋のつくりや間取りを憶測していた。僕は史跡を遺す作業についてはよく知らなかったのだが、今回の見学で歴史の重みに触れて昔の人たちの時代背景やどんな文化だったのかを知り、かなり好印象を抱いた。今僕らが住んでいる家や使用している施設が地層に埋まるなんて時代になった時にも、このような発掘作業が行われて当時の暮らし振りが想像されたらと考えると、それにもまたロマンを感じてしまう。

                                           (関西大学 二回生 T.I

 


 

 

子ども未来館

 

 高槻子ども未来館は323日に開園した安満遺跡公園の隣に建設された子育て支援施設である。子ども未来館では子どもが遊べるプレイルームや子育てを支援するための講習を行う部屋、乳幼児健康診査を請け負う子ども保健センターなど子育てを支援する設備がたくさんあった。中には感染症等にかかった子どもを預かることができる病児保育室もありなかなか子どもの面倒を見てあげることが厳しい家庭にとってはとても助かるに違いない。また3階には保育の担い手を育成していく施設があり専門的な研修・研究機能により全国的に不足している保育士の育成を促進できるそうだ。全国的に見てもこういう育成機関は少ないだろうから今後増えていくことを期待している。この施設では将来、市が住みやすい街にするための政策として大きく力を入れているように見えた。住みよい街づくりをするためにはただ単に交通等の利便性を高めるだけでなく、育児等の観点からも生活のしやすさを向上していく必要があると感じた。

                                                           (関西大学 一回生 Y.K