平成28年度2・3月 インターンシップ活動報告

活動された、同志社大学の学生の報告書をそのまま掲載します。

 

 

この春、太田議員のもとで、議員のお仕事や政治、高槻市について勉強させていただきました。インターンで経験したことや学んだことを活かしてがんばります。

 

 

~消防署の見学~

 

 

 

消防指令センターは、119でかかってきた電話から災害の状態や規模を瞬時に判断して、いろいろな場所に指令をかけたり伝えたりするという非常に責任重大なところだとわかりました。去年の年間11927000件ほどで、そのうちのほとんどが救急だが、なかにはいたずらの場合もあるらしいです。命も係わる真剣なものなのに神経を疑います。119は電話だけでなく、メールやファックスでもできるようになっており、聴覚障害のある方でも迅速に通報できるようになっていました。また、本人やその場に居合わせた人だけでなく、1人暮らしの高齢者と離れて暮らしている家族などが、その方が無事に生きているか見に行ってもらうこともできるそうです。消防指令センターで管理されているマップでは、どの家に1人暮らしの高齢者、障害手帳や療育手帳を持っている方、要介護45級の方の住居が一目見て分かるようになっていた。多くの個人情報があるので、セキュリティー対策で普段は白い窓で見えないようにされています。

 

救急車の中も見学し、治療器具だけでなく、救急トイレや子どものためのおもちゃなども常備されていることを知りました。救急救命士さんが医師の指示を仰ぎながらこの場で患者さんに治療をすることを想像すると緊張しました。

 

庁舎の地下も見させていただきましたが、震度5以上の地震が起こったときに活躍する、摩擦でゆれを抑える積層ゴムアイソレーターや、それを後でもとに戻すための鉛ダンパー、揺れ方を観測するための針のようなものなど、免震装置が設置されていました。大規模地震が起こったときに、迅速に対応して市民を守るためにも、庁舎がしっかりした建物であることはとても大切だと思いました。

 

消防指令センターにあるたくさんの精密なシステムやプログラム、地下にある免震装置、設備交換やメンテナンスなど多額の費用はかかりますが、市民の安全を守るためにはどれも欠けてはならない大切なものであるので、市には消防に対してためらうことなく多くの予算を割いてほしいと思いました。

 

 

~街宣車での活動~

 

 

次の参議院議員選挙での、大阪維新の会の公認候補者を市民の皆様にお伝えするという目的で、街宣車に乗らせていただきました。選挙活動にならない程度で最大限に宣伝をすることは、難しく、言葉を慎重に選ばなければなりませんでした。また、学校・病院・葬式会場の横を通るときや、信号待ちのときは、マイクを切って授業の邪魔にならないようにしたり、市民の気持ちを考慮したりして宣伝をしていることがわかりました。街宣車はずっと走り続けるので、一人に聞いてもらえる時間は非常に少ないです。よって、本当に耳に残してほしい重要なキーワードを意識して、端的に伝えることが大切だと思いました。しゃべる内容はアドリブも多く、後ろから来た車に先に進んでもらったり、手を振り返してくださる方にお礼をいったり、「○○町のみなさま」と土地の名前をいれて呼びかけたり、大きな音で宣伝していることを詫びたりするなど、市民に気持ちよく聞いてもらえるような、機転のきいた言葉がたくさんありました。様々な道を通っていると、工事を多くしている場所や、電灯の少ない道、「はにわ街道」と名付けられた道など、気になる場所がたくさん見つかりました。街宣車で実際に市を幅広く巡ることで、それぞれの地域の実情に少し気づくことができました。街宣車から手を振ると、微笑んでくださったり、すこし会釈をしてくださったりする方がいてうれしかったです。やはり市民の方々の目を見て笑顔で手を振ると、苦笑でも笑顔が返してくださる方が多かったので、笑顔は大切だなと思いました。

 

 

~子ども議会の傍聴~

 

 

高槻市児童生徒議会を傍聴させていただきました。 各小学校、中学校を代表して議員が選出されており、自分たち自身で学校の未来を考え、本日の本会議のために委員会を立ち上げ、事前に何度も集まり、話し合いを重ねていたと知り、本物の議会のように真剣なものなのだとわかりました。この会議は、実際に普段使われている議場で行っており、緊張感が感じられました。委員会は、「学力向上」「学校安全」「いじめ防止」「文化芸術・スポーツ」の4つにわかれていましたが、どの委員会も興味深い取り組みを提案しておりました。どの取り組みも細かいルールまできちんと決めており、ゲーム感覚で楽しんで取り組めそうなものや、ご褒美があるものなど、子どもならではのものがたくさんありました。他の生徒たち、保護者の方々や地域の方々にどう広めていくか、どう協力してもらうか、ということも考えており、子どもだけで実行するのではなく、地域や家族、学校と連携して取り組んでいこうとしているところが成功につながっていっているような気がしました。また、取り組みの提案についての質問では、ご褒美ほしさに不正があるかもしれないというものや、取り組みの一部を悪ふざけにつかうかもしれないというものなど、大人が思いつきそうにない質問もありました。やはり子どもの世界である学校社会では、子どもたちが主体となって活動や取り組みを決めていくべきだと感じました。 議会後には議場の見学をさせていただきました。傍聴人の席は2階になっており、実際に議会をしている場所には議員さんたちしか入れず、厳格さがかんじられました。また、議員さんのための原稿を持ってくる方のとびらが分かれており、議会に集中できるようになっていました。実際に、議長、市長、太田議員の席に座らせていただいたところ、同じ議場でも見え方、雰囲気がだいぶ違いました。大変貴重な経験をさせていただいきました。

 

 

~臨時保育所の視察~

 

 

臨時保育所の室内を見学し、説明をしていただきました。

 

室内を見たところ、装飾・家具・遊び道具などは丁寧に手作りでつくられているものが多く、とても暖かみを感じました。また、防臭や調理、掃除の仕方、保育士さんがマスクをつけるなどとても衛生管理に気をつけておられました。子どもたちは年齢ごとにわけられており、広い部屋の中でのびのびと過ごせていました。臨時保育所は国や市で、子どもに対する保育士の数が決まっているそうです。派遣の保育士さんが日替わりで保育すると聞き、子どもたちが人見知りしてしまわないだろうかと感じましたが、資格を持ったしっかりとしたプロの方なので、子どもたちに不安を感じさせることはないようでした。

 

親子で参加するイベントは催せないかわりに、子どもたちの写真をたくさん貼っており、親が子どもの成長や生活ぶりを見ることができるようになっていたり、親の一人一人におたよりを配れないかわりに、忙しい送迎の中で親が気づきやすいように、おたよりの色を変えて張り出したりしていました。臨時保育所は規制も多いですが、その中でより質の高い保育をしようと様々な工夫をされていることがわかりました。

 

 

~カンガルーの森視察~

 

 

 

子育て支援センターのカンガルーの森に行ってきました。館内は、木材のような、ぬくもりが感じられるもので、床も壁もピカピカに清潔に保たれていて、小さな子どもがうっかり寝転んでしまっても大丈夫そうでした。1階のプレイルームは多くの親子同時に利用できるようになっており、共に子育てをしていくママ友をつくるきっかけになっていました。また、中庭は、プレイルームからも様子が見えるようになっており、安心して子どもを遊ばせることができる設計になっていました。2階には母子だけでなく、父子のクッキング教室や育児に関する教室もあってイクメンが増えそうです。 3階の児童家庭相談事務所の相談の内容は虐待が多いらしく、それも本人ではなく、周りの人が心配して通報されているそうです。人目に触れさせてもらえず家の中で虐待を受けている子は、誰にも気づいてもらえないのではないかと思えて恐ろしいです。「こんにちは赤ちゃん」という制度があるので、家庭訪問できる権利をねむらせずにしっかり行使して虐待を見抜き、予防してほしいです。児童発達支援事務所では、発達障がいの子どもたちにあった教育・相談事業を行っています。「障がい」という言葉はつかうものの、ただ普通の人より個性が強い・差があるだけだと教えていただきました。 多くの親子にカンガルーの森を知って活用してほしいし、来てくれない親子たちの実情もしっかり把握し、それぞれにあう対処をしていってほしいと思いました。

 

 

~ワークサポート高槻・マザーズコーナーの開所式~

 

 

高槻市地域職業相談室であるワークサポート高槻に、仕事と子育ての両立を目指す方のために、マザーズコーナーが開設されることになり、その開所式に行ってまいりました。子育てで忙しいお母さんも、予約をして職業相談をしたり、保育・子育て支援サービスなどの情報を教えてもらったりすることができます。チャイルドスペースを完備することで、子どもを連れて来ることができます。求人を検索するためのパソコンも非常にたくさんあり、検索の仕方もとても簡単で使いやすそうでした。子連れのお母さんは、電車やバスを使うより自動車の方が来やすいと思うので、無料の駐車場もぜひ作るべきだと思いました。4月から女性活躍推進法が施行されます。一億総活躍社会を目指して、これからどんどん仕事社会でも女性に活躍してほしいです。

 

 

~しろあと歴史館の訪問~

 

 

高槻市の歴史がたくさんつまった「しろあと歴史館」にいってきました。

 

館内は、予算に限りがあるなか、ビデオであったり模型であったり、子どもから大人までみんなが興味を持てそうな工夫がされていました。また、ボランティアの方が、歴史の趣ある装飾や、子どもたちが試着できる服や小物を作って下さったり、館内にいてくださったりすることを知りました。高槻市の歴史だけでなく、高槻を愛する気持ちも伝わってまいりました。また、多くの品を安全に保存できるようなすばらしい設備があることは大変誇れることだと感じました。説明を聞き、歴史を十分に知ってもらうことのできる施設がある高槻市こそ、真の「歴史のまち」だとわかりました。

 

 

~ガンバ大阪の応援~

 

 

市立吹田サッカースタジアムのこけらおとしの試合ということで、ガンバ大阪の応援に行ってきました。新スタジアムは広くてきれいで、周りにはエキスポシティや万博記念公園があり、観戦だけではなく、観光やショッピングもできるようになっていました。このスタジアムが完成してから10年で約960億円の経済効果がもたらされるといわれています。